表紙と裏表紙が完全に独立していて,背文字もない場合は,本文用の原稿用紙で代用することも可能です.
一方,表紙と裏表紙を一連の柄で描く場合や,背文字を入れる場合は,市販の表紙用原稿用紙をお使いください.
表紙用原稿用紙は,一般にいろいろな厚さの本に対応できるように作られています.このため,本の厚さを確認せずに原稿を描いてしまうと,タイトルが切れてしまうこともあります.まず背の厚さを確認して,トンボを引くようにしてください.
図 表紙用原稿用紙の使い方
無線綴じの本は,背の厚さを考慮して表紙を作ります.
背厚は(本文の紙の厚さ×紙の枚数+1mm)で計算できますが,主な紙の種類・ページ数での背厚は概ね以下のとおりです.
紙の種類 | 1枚の 厚さ['mm'] |
ページ数(表紙込み)と背厚['mm'] | ||||||
16 | 24 | 32 | 40 | 60 | 80 | 100 | ||
再生上質(70kg) | 0.10 | 1.6 | 2.0 | 2.4 | 2.8 | 3.8 | 4.8 | 5.8 |
再生上質(90kg) | 0.12 | 1.7 | 2.2 | 2.7 | 3.2 | 4.4 | 5.6 | 6.8 |
アドニスラフ | 0.16 | 2.0 | 2.6 | 3.2 | 3.9 | 5.5 | 7.1 | 8.7 |
少年漫画の紙 | 0.14 | 1.8 | 2.4 | 3.0 | 3.5 | 4.9 | 6.3 | 7.7 |
※実際には0.5mmや1mmの単位に丸めても問題ありません.厚い本の場合は実際の紙で見本を作って確認することもできますので,窓口または電話などでお尋ねください.