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2011年を忘れない取り組み

2011年に発生した東日本大震災は多くの方々の生命や暮らしに深刻な被害をもたらしただけでなく,日本に生きる私たちの価値観を変える出来事でした.

発生から相当の期間が経った今も,安否が不明となったご家族を探されている方,原子力発電所事故により生まれ育った町から長期にわたって避難することを余儀なくされている方,家屋の再建を待ちながら仮設住宅にお住まいの方など,数多くの方にとって災害は現在のこととして降りかかっています.

弊社では,2011年に起こったことを決して忘れず,被災された方や地域が少しでも日常を取り戻されるための支援と,2011年以降私たちが学んだ教訓を未来に生かしてまいります.

地域の産業を支える取り組み

石巻のコミック紙 モンテシオン

EditNetプリンテックでは,津波で大きな被害を受けた日本製紙石巻工場の再開とともに生産が始まった「モンテシオン」を,オフセット印刷の本のセットプランにお使いいただけるようにしています.

弊社では,期間を限定せず通年で選べるようにすることで,長期的な支えにつながる取り組みを行っています.

ライスインキ

国産米ぬか油を配合した100%植物油タイプの「ライスインキ」を,主にチラシなどの印刷物に使用しています.

原料は日本の米どころである東北地方の米を含んでおり,農業の振興にもつながります.

地域の暮らしを支える取り組み

弊社では,被災された方・地域に,2011年以降継続的に寄附金を拠出しています.

2011年は被災された方に直接分配される義援金を,その後は主に被災地の子どもたちが教育を受ける機会において不利益が生じることがないよう,県が行う奨学金事業などの基金を拠出しています.

これらの総額は,2011年~2014年の4年間で145万円になりました.

節電・省エネルギの取り組み

福島第一原子力発電所の事故は,今も10万人を超える方が避難生活を余儀なくされるなど,長期にわたって大きな被害をもたらしています.

そして私たちは,原子力発電所の大災害への対策が十分ではなかったことを知ることとなりました.

2011年以前の日本において,原子力発電は発電量で3割程度を担うベースエネルギであったことは確かです.原子力発電に頼らない社会に転換するためには,短期的には節電,中期的には自然エネルギや省エネ技術の拡大による,電力を消費する側の相当な努力が必要です.

原子力発電所の再稼動は国論を二分する問題ですが,節電や省エネの必要性については誰もが認めるところです.

弊社では事業所の節電に徹底して取り組み,原子力発電に頼らなくてもすむ社会のために努力してまいります.

風力発電の取り組み

弊社は2003年度から,電力の100%を風力発電,バイオマス発電の自然エネルギでまかなっています.

長期契約の風力発電と,不足分を補うバイオマス発電で「100%自然エネルギ」を実現していましたが,節電に取り組んだ2011年度以降は,風力発電だけで100%をまかなうようになりました.

弊社が使う風力発電の電力は従来から主に東北地方の発電所で発電されており,自然エネルギの拡大にとどまらず,地域の振興にも役立っています.